村上海賊(水軍)を訪ねて(上本町道場 田中文雄)

6月26日~28日 かねてから訪ねてみたかった日本最大の海賊(村上海賊)の本拠地であった愛媛県今治市の大島と大三島へ行ってきました。たまには気ままな一人旅をしたかったので、瀬戸内しまなみ海道を車で旅しました。和田竜 作『村上海賊の娘』を読んでから一度は訪ねてみたいと思っていたのです。

まず大三島では日本総鎮守と呼ばれた大山祇(おおやまづみ)神社と宝物館を見物しました。境内には樹齢2600年の大楠があり、宝物館には戦国武将などから奉納された国宝・重要文化財の鎧兜や刀剣が多数展示されており日本一の規模で見応えがありました。アメリカが終戦直後に刀剣類を廃棄処分するよう命令したそうですが、日本の重要宝物であるので土に埋めて隠していたとのことでした。

有名な観光地といったような雰囲気ではなく、土産物店もほとんど見当たらないし、午後5時に飲食店も閉まってしまいます。素朴な日本の漁村がそのまま残っている感じで、ただ ぼぉ~ と瀬戸内の海を眺めるだけです。これがまた良い、やはり日本の国が一番だなと、ほっとした気分が味わえました。

翌日は大島に渡り村上海賊(水軍)博物館を見学しました。瀬戸内海の秩序を維持してきた能島の村上武吉氏の資料をはじめ、海賊の生活や当時の政治的背景などの説明が分かりやすく説明されており、超一級の博物館だと思いました。

博物館前のお食事処『能島水軍』はとても料理が良くて、何度でも行ってみたい気がしました。とても美味しかったです。

その食事処の裏から出る潮流体験船にも乗り、複雑な潮流を体験して、海賊衆が航海の安全を守っていたのが実感できました。

この旅では素朴な非日常的気分が味わえてリフレッシュ出来ました。また大阪に帰って沖縄剛柔流空手を遺すことに全力を尽くすことが出来ます。